Photoshopの空の置き換え機能を手順付きで解説
2月 02, 2026
Photoshopの「空の置き換え」ツールを手順で学びましょう。最適な場面と、自然に見せるための注意点も解説します。
こんなことが何度も起きて、以前は「もう使い物にならない写真だ」と思っていました。けれど幸い、テクノロジーは進化して、まさにこうした場面で私たちを助けてくれます。あの味気なく退屈な空は、今ではほとんど好きなものに置き換えられます。澄んだ青空、柔らかな雲、あるいはドラマチックな夕焼けまで――新しい空を画像に加えることで、撮影にかけた時間と労力を無駄にせず、ショットを救い出せます。
空の置き換えにはいくつかのアプローチがあり、この記事ではPhotoshopでのやり方に焦点を当てます。手順自体はワンクリックで済むほどシンプルな場合もありますが、説得力のある結果を得るには、事前に押さえておきたい重要なポイントがいくつかあります。最大の課題は「リアルさ」です。
Sky Replacementが最も効果的な場面(苦手な場面も)
残念ながら、PhotoshopのSky Replacementツールで、すべての写真がワンクリックで救えるわけではありません。舞台裏で何が起きているのかを理解しておくことも大切です。仕組みが分かるほど、より良い結果に近づけます。
仕組み
まず、Sky Replacementツールは何をしているのでしょうか。AIが画像を解析し、空の領域を検出します。そこから空のマスクを生成します。新しい空のレイヤーを追加すると、Photoshopはトーンやライティングの補正など、追加の調整を提供し、新しい空が元の画像により自然になじむようにします。
向いている写真/向いていない写真
次に、あなたの画像がSky Replacementツールに適しているかを見てみましょう。風景、海景、シンプルなスカイラインなど、地平線(水平線)がはっきりしている写真で最も効果を発揮します。一方で、建物が密集していたり、細い枝が多い木々があるなど、境界が複雑でごちゃついた地平線では、空と前景の分離が難しくなり、ムラが出やすくなります。
ライティングも重要な要素です。画像全体の光が均一なほど結果は良くなりやすい一方、混在した光や色かぶりがあると、またしても不自然さが出やすくなります。さらにリアルさは決定的です。シーンとして成立するかを考える必要があります。たとえば真昼の空をドラマチックな夕焼けに置き換えると、光の向きや影の長さが本物の夕景と一致しないため、すぐに違和感が出てしまいます。
PhotoshopのSky Replacementツールにおける最大の難所のひとつが「反射」です。現時点では、湖面やガラス、窓などに映り込む空の反射を自動で置き換えてはくれません。リアルな仕上がりを目指すなら、こうした部分は手作業で修正する必要があります。難易度は上がりますが、リアルさを重視するなら欠かせません。後ほど対処のヒントをいくつか紹介しますので、まずは空の置き換えを始める準備に進みましょう。
macOSとWindows対応のAI搭載フォトエディター
今すぐチェック!Sky Replacementの前にやっておく準備
最高の結果は、しっかりした土台から生まれます。そのため、まずはベースの編集を先に終わらせましょう。露出、ハイライト、全体のトーンを整え、適用したいカラーグレーディングがあるならそれも完了しておきます。こうしておくと、どの空が自分のイメージに合い、写真全体のムードに自然になじむかを判断しやすくなります。またこの段階で、光やトーンの不一致を整え、画像をニュートラル寄りにして、よりバランスの良いスタート地点を作ることもできます。
空の置き換えの前に編集を仕上げておくことが重要なのは、AIがあなたの渡した画像そのものを直接解析するからです。バランスの取れた写真ほど、AIはシーンを分析しやすく、余計な問題を避けながらリアルな結果を作りやすくなります。
編集とトーン・光のバランスに納得できたら、いよいよ画像の空を置き換えるタイミングです。次は具体的な手順を見ていきましょう。
PhotoshopのSky Replacementツールの使い方
写真の編集が完了したら、編集 > 空を置き換え に進みます。最初のステップは、シーンに最も合う空を選ぶことです。内蔵カテゴリは3つ:Blue Sky、Spectacular、Sunsets。画像に合う空を選んだら、ブレンドがよりリアルに感じられるように各種設定を調整していきます。
エッジ
新しい空のエッジ(境界)を整えるためのツールが2つあります。エッジをシフトは、地平線に沿って空がどこに位置するかを定義します。このスライダーは大きく動かす必要がないことが多く、やりすぎると山や建物、木などの要素に新しい空がにじみ出てしまうことがあります。
エッジをフェードは特に便利です。新しい空をブレンドする際、元の空が地平線付近にうっすら残って見える場合があり、このスライダーでその移行部分をどれくらい柔らかく見せるかを調整できます。だからこそ、最初に適した空を選ぶことが重要です。ここは控えめに試しながら、最も自然に見えるポイントを探してください。
空の調整
Photoshopには、新しい空をシーンに合わせるためのコントロールがいくつか用意されています。明るさスライダーは、空を画像全体のライティングに合わせるうえで特に役立ちます。真昼の青空なら調整は最小限で済むことが多いですが、夕焼けは微調整が効果的な場合が多いです。
温度スライダーでは、空を暖色寄り・寒色寄りにして、シーンのムードに合わせられます。夕景やゴールデンアワーの雰囲気を作るときに特に効果的です。
スケールでは、構図内で空のサイズ感が自然に見えるよう調整できます。
最後に、空を水平に反転するオプションがあります。別の雰囲気を試すのに便利ですが、光の向きが変わって見える可能性があるので注意してください。
ワンクリックでシームレスな空の置き換え
今すぐ体験!前景の調整
最初の設定はライティングモードで、「スクリーン」と「乗算」から選べます。個人的にはほとんど「乗算」から切り替えませんが、元画像の露出によっては「スクリーン」が役立つ場合もあります。
前景のライティングとエッジのライティングは、新しい空をシーン全体になじませるための調整です。前景のライティングは、空が前景の明るさにどれくらい影響するかを調整し、エッジのライティングは空と地平線が接する移行部分に特化して作用します。
最後に、カラー調整スライダーで、新しい空によって生じた色ズレを補正できます。これは画像ごとに異なるので、少しずつ丁寧に調整するのが基本です。
反射の問題
前述のとおり、Photoshopにはシーン内の空の反射を検出して自動で置き換える機能がまだありません。つまり、この作業は手動で行う必要があり、しかも必須です。反射がそのままだと、画像のリアルさはすぐに崩れてしまいます。
修正するには、空のレイヤーを複製し、垂直方向に反転して反射部分にブレンドします。そのうえで、鏡面効果を成立させるために丁寧にマスクします。扱う反射の種類によっては、レイヤーのゆがみ(変形)やワープなどの追加調整も必要です。最後に、明るさ・コントラスト・色を微調整して、反射がシーンに自然に収まるように仕上げます。
これはかなり高度で複雑な作業で、初心者がリアルに見せるのは難しいステップです。そのため、湖や濡れた路面など、反射が重要な要素になる画像では、別の選択肢を検討するのもひとつの手です。
Luminar NeoはAI搭載の写真編集ソフトで、クリエイティブなコントロールをしっかり確保しながら、反射が出るべき場所を自動で検出してくれる空の置き換えツールを備えています。
そのため、手動でのマスキング、反転、ワープに悩む必要がなく、ワンクリックで処理してくれます。
さらに、青空、夕焼け、ドラマチックな雲、星空の夜景など、多彩な空の選択肢も利用できます。選択肢の豊富さ、自動反射、追加の微調整ツールにより、時間を大きく節約しつつ、説得力のあるリアルな仕上がりを維持しやすくなります。
まとめ
天候のせいで台無しになっていたフォトトリップも、空をワンクリックで丸ごと置き換えられる今では、過去のものになりつつあります。どんよりした灰色の空も、明るく晴れた景色や、息をのむような夕焼けへと差し替えられます。
始める前に覚えておきたいのは、まずベースの編集を先に終えることです。露出とトーンをしっかり整えておくと、写真全体のムードに最も自然に溶け込む空のタイプが見えやすくなります。そのうえで新しい空を追加し、合成のリアルさを成立させるために必要な調整を行いましょう。
反射で問題が出た場合、Photoshopでは手動調整が必要になります。そうしたケースでは、Luminar Neoのような代替手段を検討する価値があるかもしれません。Luminar Neoなら、空の置き換えをワンクリックで行いながら反射も自動で処理できるため、大幅な時間短縮になり、説得力のある高品質な結果につながります。




